ビットコインは発行上限数の2100万枚と決まっています。この理由はビットコインの価値を保証するためです。法定通貨のようにどこかの国が価値を保証してくれるわけではないので、通貨を無限に発行してしまうと、その価値が下がってしまうためです。
多くのビットコインはすでに市場に出回っており、誰から購入し入手することになりますが、まだ市場に出回っていないビットコインを入手する方法があります。そしてこのビットコインを入手する作業のことを「マイニング」と言います。
この記事ではマイニングについてざっくりと紹介します。
マイニングとは
マイニングとは、一言で表現すると「新しいブロックを創り出すこと」です。
ビットコイン(BTC)では取引データのことを「トランザクション」と呼んでいます。このトランザクションを保存するために「ブロック」という作る必要があります。このブロックには「いつ」「誰が」「どのくらいの量のビットコインを取引したか」等の情報が保存されます。
簡単にいうと、「取引が発生する度にブロックが作られ、そのブロックに取引データが保存される」という仕組みになります。この一連の作業により取引が成立していることになるのですが、この一連の流れの「ブロックを創り出すこと」がマイニングとなります。
ただ、これだけだとピンとこない人がほとんどではないでしょうか。マイニングをより深く理解したい場合には「ブロックチェーンとは何か?」という事も理解しておくと良いです。詳しくは下記の記事で紹介しておりますので、併せてお読みいただければ幸いです。
マイニングの3つの特徴とは
マイニングには次の3つの特徴があります。
- 得られる報酬が高額である
- 高度な計算処理能力が必要
- 個人が参加することは不可能
それではそれぞれ紹介していきます。
得られる報酬が高額である
まず、マイニングを行う人をマイナーと呼びます。マイナーの数は世界各地に数多く存在し、競い合うようにマイニングに取り組み、マイナー同士でビットコインを奪い合っています。
マイナーがこれほど多い理由の1つに報酬の高さが挙げられます。現在、マイニングに成功したマイナーに対する成功報酬は「1ブロックごとに約12ビットコイン」が相場となっています。
つまり、約10分の間に1つのブロックを作成することができれば、10分間で2500万円という高額な報酬を受け取ることができるわけです。ビットコイン(BTC)のマイニングで得られる報酬はこのように高額なため、世界中のマイナーが競うようにしてマイニングに参加しています。
高度な計算処理能力が必要
高額報酬であることを知り、マイニングに取り組んでみたいと考えた人もいるのではないでしょうか。しかしそれは現実的ではありません。
ここで、マイニングとは何かという事を紹介します。マイニングとは、簡単に言うと、膨大な数値の中から1つの最適な数値を見つけるというものです。
より具体的に、10000個以上のサイコロを同時に投げ、特定のサイコロの目の組み合わせが出るまで振り続けるというな作業になります。単純かつ地道かつ非効率な作業ではありますが、人間が自ら行うことは不可能です。10000個のサイコロの目の数を正確に数えるだけで丸2日はかかるのではないでしょうか。
そのため、マイニングは高性能コンピューターにより行われます。高度な計算処理能力を有するスーパーコンピューターが、24時間休まず計算式を回し続け、最適な数値を見つけているわけです。
個人が参加することは不可能
マイニング作業には膨大なデータ処理能力が求められるため超高性能コンピューターにより行われるのですが、超高性能コンピューターを長時間動かすためには「膨大な電力」が必要になります。
その理由の1つは冷却装置です。超高性能コンピューターで24時間計算し続けるとサーバーがかなり高熱になります。これではコンピューターがすぐに壊れてしまうので、サーバーを冷やすための冷却装置が必要というわけです。
あるデータによると1年間のマイニングに必要な電力は、1年間にアルゼンチンが消費する電力に匹敵すると言われています。こうした背景からマイニングに個人が参加することはほぼ不可能です。
ほぼ全てのマイナーは企業の出資の行われており、電気代が比較的安いカザフスタンやカナダ等の郊外で行われることが多いようです。
結局、仮想通貨ってなに?
さて、ここまでマイニングについて紹介してきました。専門用語が多く日常的にもあまり触れない事から、プログラミングや投資に親しみのない人には想像しづらい部分もあったのではないでしょうか。
そして、同時に「ここまでして手に入れたいの?結局、仮想通貨ってなんなの?」と疑問に思う場合があるのではないでしょうか?
なぜここまでして仮想通貨を手に入れたいのかという事については、仮想通貨の特徴を知ることで見えてくる部分もあります。下記の記事では「仮想通貨についてのよくある質問」を紹介しますので、併せてご参照いただければ幸いです。
仮想通貨を買ってみたい場合は
仮想通貨をやってみたいけど少し迷っているという方も多いと思います。私自身もそうでした。仮想通貨は始めるまでのハードルが非常に高いです。
その一方で一度買ってみると「こんな物なの?」と納得する方が多いのも事実です。まさに百聞は一見に如かずといったところでしょうか。安い仮想通貨であれば数千円単位からでも購入ができるので、興味がある場合には、一度買ってみるというのも良いと思います。下記の記事で仮想通貨の種類と選び方を紹介しております。ご参考にしていただければ嬉しいです。
> 仮想通貨の選び方
また、初めてアルトコインを買うという方にはステーブルコインであるテザーもおすすめです。テザーとは法定通貨であるドルと連動して価格が決まる仮想通貨で、価格が安定しているという特徴があります。価格が安定しているという点で仮想通貨に慣れない方に人気の高い仮想通貨です。
> テザーとは
まとめ
この記事では、仮想通貨について簡単に紹介してきました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。また、このブログでは他にも様々な情報を発信していますのでご覧いただき、ぜひぜひ、ご活用ください。