近年、海外口座を開設したいと考える日本人が増加していると言われています。
しかしその反面、「日本人が海外口座の開設は難しい」と感じる方も多くいると言われています。
一体、なぜなのでしょうか。
そこで、この記事では、日本人にとって海外口座の開設が難しいと言われる理由について、3つのポイントに絞って紹介します。
海外口座の開設が難しい3つの理由とは
日本人が海外口座を開設する事が難しいと言われている3つの理由は、次の3つと言われています。
・言語(英語)の壁がある
・口座維持手数料が必要となる
・開設のために多くの書類が必要となる
それでは詳しく紹介していきます。
言語(英語)の壁がある
1つ目の理由は、言語の壁があるということです。
海外口座を開設する場合、現地の言語による書類作成や窓口対応等が必要になります。
現地の言語といっても、基本的には英語での対応となりますが、日本人にとっては英語での対応も難しい場合が多いです。
特に、現地の銀行窓口で口座を開設する場合には、現地の担当者と英語でやりとりをする必要が生じるため、求められる英語力も高度になります。口座開設時の銀行協議に英語通訳が同行するサービスもありますが、このサービスを利用する場合には、追加費用が必要になってきます。
なお、近年サービスの提供が始まったオンラインでの口座開設の場合には、比較的、求められる英語力は低いと言われています。理由は、オンラインでの口座開設の場合、英語が必要になるのは書類作成だけになるためです。
書類作成だけならGoogle翻訳を使って自力で行える方も多いようで、近年は、オンラインでの口座開設を選択肢の1つとして考える方も増加しているようです。
ただ、いずれの場合でも、口座開設をするためには英語が必要になります。この点が、日本人にとって口座開設が難しいと感じる理由の1つであります。
口座維持手数料が必要となる
難しいと言われている2つ目の理由は、口座維持手数料が必要ということです。
日本人には馴染みのない口座維持手数料ですが、海外口座を開設する場合には、基本的に必要になります。
口座維持手数料とは、文字通り、口座を維持するために必要な手数料です。近年は、口座維持手数料を無くす銀行も増加しつつありますが、その場合には「口座開設費用」と「最低預金額」が必要になります。
その中でもラオスの最大手銀行の1つであるJDB銀行では「最低預金額が300ドル」で口座開設費が「500ドル」必要とされています。つまり、口座を開設するために、「800ドル」が必要になるというわけです。
ちなみにこの「800ドル」という金額は、海外口座の開設費用の中では最安値の分類に入ります。
結果としても、高金利の利回り利益を得ることができるようになるわけなのですが、直感的に「口座を開設するだけで800ドルは高い!」と思った方もいるのではないでしょうか。
こうした初期費用等に納得できず「やっぱり口座を開設するのを止めよう。」と思う方も多くいるという事が2つ目のポイントになります。
開設のために多くの書類が必要となる
難しいと言われている3つ目の理由は、多くの書類が必要であるという点です。
海外口座の開設時には、非常に多くの書類が必要になります。書類の質問項目も多く、マイナンバーの記入やパスポート等の追加提出資料もあり、どうしても面倒だと感じてしまいます。
加えて、書類は英語で書かれています。そのため、英語で書かれた質問を翻訳し、日本語で自分の回答を考え、それを英語に翻訳して書く必要があります。また、回答を書き間違えている場合には「書き間違えています」と銀行から連絡が来る事になりますが、その連絡もやはり英語です。
このように全てのやりとりが英語になるため、英語に馴染みのない人にとって精神的にも時間的にも負担が大きくなってしまいます。
こうした理由から「途中まで書類を作成したけど最終的に断念してしまった」という方も少なくないという状況になっています。
海外口座のメリット・デメリット・選び方とは
ここまで海外口座の開設が難しい理由を3つのポイントに絞って紹介してきました。お読みの方の中には、ハードルが高いと感じた方も多いのではないでしょうか。
ただ逆に考えると、こうした難点をクリアしても海外口座を開設したいと考える方がたくさんいるという事になります。やはり、海外口座で得られるメリットが多いという事になります。
こうした海外口座を開設するメリットやデメリット、海外口座の選び方のポイントについては下記の記事にて紹介しています。併せてご参照いただきお役だていただければ幸いです。
まとめ
この記事では「日本人が海外口座の開設は難しい」と感じる理由について3つのポイントに絞って紹介してきました。メリットがある反面、すんなりと口座を開設できるというわけには行かない部分もあるようです。
海外口座の開設に興味をお持ちの方にご参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。