海外口座とは「海外にある銀行で開設した銀行口座」の事です。
かつては、海外赴任や海外留学、富裕層の資産運用のために海外口座は開設されてきましたが、近年は、海外口座にメリットを感じ、開設したいと考える人が増加しています。
一方、海外口座の開設にはデメリットもあります。この記事では海外口座を開設するデメリットについて紹介します。
海外口座を開設する3つのデメリットとは
海外口座を開設するデメリットは、下記の3つであると言われています。
・口座維持費用が必要
・書類等が各国の言語仕様となっている
・為替変動のリスクがある
それでは詳しく紹介していきます。
口座維持費用(口座維持手数料)が必要
1つめのデメリットは、口座維持費用が必要という点です。
日本の銀行には口座維持費用がないため馴染みのない人も多いですが、海外の口座では口座維持手数料が必要になる事が一般的です。
口座維持費用が必要な分、金利が高かったり、海外の資産運用サービスを受けられるといったメリットがあるわけですが、例えば、いくら金利が高いといえども、金利等で受け取る利益よりも口座維持費用が高くなってしまう場合には、口座残高は年々減少してしまう事になります。注意が必要ですね。
書類等が各国の言語仕様となっている
2つ目のデメリットは、書類等が各国の言語仕様となっている点です。
海外口座の開設にあたっては、現地の言語で書類を作成する必要等があります。ほとんどの場合、英語圏での作成になるので、基本的には英語で書類を作成する必要等があるという事になります。
例えば、現地銀行の窓口で口座を開設する場合には、現地の銀行窓口で会話をしながら口座を開設する事となります。しかし、この場合、かなりの語学力が必要で、自力で口座開設を行うにはかなりハードルが高くなってしまいます。そのため、現地法人等で高額な口座開設サポート等を利用する場合がほとんどです。
一方、最近は、オンラインで口座開設まで完結できるケースも増えてきています。オンラインの場合、英語で書類作成さえできれば問題ないため、Googleの翻訳機能等を使いながら、自力で海外の口座を開設するケースが増加しているようです。
為替変動のリスクがある
3つ目のデメリットは、為替変動のリスクがあるという点です。
海外口座では、円を外貨や暗号資産に換金し、口座に預ける事になります。例えば、1ドル200円の時に100万円を預金した場合、口座には5000ドルが入ります。
いざ、預けた5000ドルを引き出す時、1ドル100円になっていれば引き出し金額は50万円となり50万円の赤字、1ドル300円になっていれば引き出し金額は150万円になり50万円の黒字になります。これが為替変動のリスクです。
メリットを受けられる可能性もあるため、単純にデメリットと捉える事も難しいですが、最終的に日本円にしたいと考えている場合には、日本円としての資産額が為替変動により変動してしまうという可能性があるという事で、注意が必要です。
なお、為替変動リスクついてはドルコスト平均法という考え方が有名です。
海外口座を開設するメリットとは
ここまで海外口座を開設するデメリットを紹介してきましたが、当然、メリットも存在しています。口座を開設する時にはメリットとデメリットの両方の側面を知った上で、検討を進めることが大切です。
海外口座を開設するメリットについては、下記の記事で紹介しておりますので、合わせてお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事では、近年増加傾向にある海外口座の開設について「海外口座を開設するデメリットとは何か?」という事について、ざっくり紹介してきました。デメリットを知ることも重要ですので、ぜひ、ご参考になれば幸いでございます。